飲み会

よし、それじゃあ童貞の俺が、
貴様ら非童貞に偉そうに説教をたれようと思うので、聞いてやってください。

まずはだな、貴様ら飲み会の席で、当然のように恋愛トークを始めるなよ、と。
俺どうするんだよ。
隣の奴とか嬉しそうに彼女の愚痴語り始めやがるし、
対面のイケメンも「あ、それわかる」とかぬかし始めやがる。
「一晩で3回も4回もできねえっつーの」じゃねぇよ。
こっちは一晩で5回も6回も抜いてようやく寝れるんだよ。
泣くぞ、この野郎。

それでだな、俺があまりにもその流れについていけないのを見て
無理やり気を遣って、「誰か好きな娘いないの?」とか言い出す始末。
いたっつーの。
今のお前の彼女だよ、ボケ。

でもまぁ、盛り上がりに盛り上がってるこの場でそんなこと言えるわけもないので、
セコセコとチェックしてた2番手の女の子の名前を出すわけですよ。
まぁ、相手にしてみれば童貞風情に2番手呼ばわりされる筋合いはないだろうけど、
それは仕方ない。
俺だって人の子ですよ。
しかも人一倍脂ぎっちゃってる童貞だから、
それくらいの「誰でもいいんです、ぶっちゃけ」感は否めないわけだ。
そんなわけで、その子の名前をおずおずと俺が口にするわけ。

そうしたら一瞬場が凍りやがるの。
で、すまし顔のクールなイケメンが「あ…」とか言うわけ。

「あ…」ってなんだよ、と思うわけですよ。
そりゃ、確かに俺は童貞ですよ。
セックスはおろかキスもしたことのない見事な真性君。
しかも短小ですよ。
いや、誰も知らないし、そのことで困ったことは一度もないけどな。

しかし、そんな俺が一応場の空気を考えて、
必死に君たち非童貞の恋愛トークに食い下がろうと頑張って答えたわけです。
その結果がこの凍りついた空気。

焦るよ。射精するかと思ったよ。
でもこんなところで発射したところで何の解決にもならないので、
ごくごく控えめに聞くわけです。
「え…、何か俺悪いこと言った…?」

そうするとイケメン君ども、俺の表情伺いながら、何かひそひそと相談し始める。
「なんだよ、今度は誰の彼女なんだよ。おっさんもう驚かんから言ってみろや」
とまぁ心の中で目一杯虚勢張ってみたりしながら待っているとだな、
斜め前のイケメン君が言うんです。

「…その子、この前酔った勢いでやっちゃった…」

ほら来た。もう予想通りの展開ですよ。
つーか、お前彼女いるよな、ちょっとロリ入った子。


まぁ、いいさ。
そう思って俺も無理して、「マジで〜!!」とかおどけてごまかそうとした瞬間に、

「しかも吉田(仮名・♂)と3P…」

萎えたわ。

で、まぁ、そこからはよくある話ですよ。
何かもう場もギクシャクしてきちゃってるもんだから、何とかフォローしようと
「いや、でも本当一回だけだよ。マジで」
とか言うわけ。
しかし、よくよく考えてみると、それフォローか?
で、しかも後々話が進んでいくうちに
「一回だけ」が「2〜3回」になり、
最終的に、「週一くらいで続いてます(時々吉田(仮名)含む)」になりました。

で、もうどうにもならないもんだから、
「いや、でも俺、おまえのこと応援するよ。今度お前も呼ぶからさ」
とか言い始める。
いいですか、イケメンの君。それは応援じゃないですよ。

そんなわけで、誰のせいと言うのでもなく、気を遣いあった結果、その飲み会は、
「…とにかく頑張れよ。そのうち彼女できるよ」という一言でお開きになったわけだ。
今さら精神論で俺にどうしろと?
とりあえず帰って抜いたよ、その子の3Pで。

そんなわけで、今回の童貞の主張は
「飲み会で恋愛トークをするのはかまわないけど、変に童貞に気を遣うな」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。


バレンタイン-前編

さて、今夜も童貞の私は暇です。
週末だろうが、祝日だろうが、
クリスマスだろうが、バレンタインだろうが、容赦なく暇です。
と言うより、そういう日のほうが圧倒的に暇です。
そういうわけで、今夜も身勝手に説教です。
非童貞のカスどもは、クンニしながらでいいので聞いてやってください。

クリスマスだの何だのと、
童貞的には街角のカップルを片っ端から殴り倒したい季節も終わり、
今年も犯罪者にならずにすんだ、とほっと一息ついているとだ、
誰が決めたのか知らないが、バレンタインとかいうふざけた行事がやってくるわけだ。

まぁ、もちろん俺くらいの年になると、もうそれほどたいした行事ではないし、
クリスマスなどの苦行を乗り越えている童貞にとっては、
もはやどうということもない。
下手をすれば忘れているうちに終わってしまうくらいだ。

例によって飽きもせず、非童貞どもが、
「正直言うとさぁ、俺あんまりチョコ好きじゃないから困るんだよな、もらっても(笑」
だの、
「お返し考えるのが嫌なんだよなぁ。金ねえのに」
だの、飽食の時代の見本のような発言を繰り返し、
いつもどおりイケメンの彼が「わかる、わかる」と
並外れた理解力を発揮したりするわけだが、
俺ももういい年だし、ほとんど意識しない。
正確に言うと、必死にそういうフリをする。
カレンダーには赤ペンでチェックがついている。
恥ずかしくなってそれを修正液で消した跡が残っている。

まぁ、そういうわけでだ、平静を装っている俺だが、
いつも通り、はらわたが煮えくり返るような非童貞への憎悪と
「もしかしたら密かに俺を想っていた美人(不特定多数)が熱い愛の告白を…!!」
という過剰な妄想と股間を膨らませながら、オナニーに励むのがこの時期なわけだ。

この時期に不用意に接近した婦女子の諸君は
容赦なくその日のおかずにされているので、十分気をつけてもらいたいところだ。
貴女の乳首にも俺の妄想によってチョコが塗りたくられている可能性は否定できない。

さて、こう書くとまるで俺が
バレンタインとはまるで縁のない男だと思われがちだが、
決してそんなことはない。
童貞だと思って馬鹿にしてるだろ、そこのイケメン。
お前らと製菓メーカーとベルギー王室のためだけにバレンタインがあるわけじゃねえんだよ。
こう見えてもバレンタインは引っ張りだこだったんだよ。

中学高校時代はだな、バレンタインに学校に行くと、
おもむろに女子どもがちらちらと俺の方を見てくるわけだ。
すでにこういう事態には慣れっこだったから、
おとなしく何事もなかったように昼休みあたりまで待つわけ。
それで昼になるとだな、いよいよ奴らも動き始める。
やれやれ、人が心穏やかに昼食をとっているのに、せわしない、
と心で思っているような顔をしつつ、実際には嬉しくて仕方ない。
で、あふれんばかりの笑顔で彼女たちは言うわけだ。

「…これ、○○君に渡して欲しいんだけど」

毎年思ったね。
君たちは鬼か、と。
わかってはいるけど、毎年こっちは期待するんだよ、ボケ!
体育倉庫に連れ込むぞ。
と、まあ心の中で悪態をつきつつ、
こいつがフラレたら優しくしておいた俺に心傾くかもしれない、
という今も昔も変わらぬ下心のために、にこやかに引き受けるわけだ。

そんなわけで、
「井上君(仮名)が帰らないように放課後少し引き止めておいて」
だの、
「吉岡君(仮名)って今日どこにいるかわかる?」
だのという、彼女たちの頼みを延々聞くことになる。
あのな、井上君(仮名)はもう彼女いるし、吉岡君(仮名)は今日休みだ。
あと、お礼の義理チョコだけど、どんなに綺麗に包装しようが、
板チョコは板チョコなんだよ。
そもそもお前誰だ?

そんな風にして、
普段話したこともないような婦女子どものお願いにかどわかされて、
気忙しく俺のバレンタインは過ぎていくわけだ。
あとは、「渡しておいて」と言われたチョコの相手が見つからなくて
日が暮れるまで校舎をさまよった俺の気も知らずに、
楽しそうに談笑する新カップルの後姿を見守る日々ですよ。
いいか、お前、一つだけ言っておくが、
その女に最初に目をつけてたのは俺だぞ。

しかしだ。
神はいたよ。
高1のときだったね。
いつも通り色々な意味で疲れて帰ろうとする俺の前に
井上君(仮名)にチョコを渡そうとしていた女がいるわけだよ。
具体的に言うと4番手(当時)。
しかもなんか泣いてるわけだ。
俺はここぞとばかりに、
凛々しく「どうしたの?」と声をかけようとして、案の定どもるわけ。

で、あんまり凛々しくどもったもんだから、
見栄っ張りの俺はわざとらしく咳込んで、
「ごまかしきった!」とやや誇らしげに素通りしようとしたわけだ。
後で「冷たい奴だと思った」と率直な意見を言われたね。

だが、何を思ったか彼女の方から声をかけてきたのだよ、泣きながら。
ああ、勃ってたよ。
それで、
「ごめんね、わざわざ協力してくれたのに…」
とか言うわけだ。

下心大作戦的中ですよ。
全て俺のシナリオ通り。
シナリオに従えば、彼女は受けとってもらえなかったチョコを
俺におずおずと差し出す。
水戸黄門で言えば印籠登場のシーンだよ。

そして、
「井上君(仮名)彼女いたんだって…」
と言いながらチョコを差し出す彼女。
「よかったら…」
勝ったと思ったね。
漏れ、優勝。
早くも本年度アカデミー賞最有力候補。
すでにこの時点で近辺のラブホの場所をサーチし始めてたよ、俺は。

「…もったいないから食べてくれない?
私、次、森下君(仮名)に渡しに行ってくるから」

…うん、ありがとう。
転ばぬ先の杖って大切だよね。
彼女が涙をぬぐいながら立ち去った後で
大空へ向かって投げたよ、チョコ。
で、もったいないから拾って食べたよ。
彼女?次の日から森下君(仮名)と楽しそうに手をつないで帰ってたよ。

そういったわけで、今回の童貞の主張は
「バレンタインに浮かれるのはかまわないが、
婦女子は、童貞も男だということを忘れないでくれ」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。

なお、非童貞に対するバレンタインの説教は、次回改めてさせていただきます。

バレンタイン-後編

さて、高校時代の苦い思い出に、やり場のない怒りをかみしめつつ、
今年もまた
チョコレートメーカーとベルギー王室主催のイベントの時期がやってきたわけだ。

俺がささやかな夕食を採ろうと
コンビニへぺヤングソース焼きそばを買いに出かけると、
店内の一番目立つ棚にやたらと凝ったラッピングのチョコが陳列されていたりして、
なんかもう一面ピンク色。
ハートマークとか垂れ流し。

お前、それチョコよりまわりに敷き詰められた紙くずの方が多いじゃねぇかよ。
それちゃんと再生紙使ってるのかよ。
地球に優しいのかよ。
少なくとも俺には優しくねぇよ。

で、毎年この時期になると、俺の周りのイケメンどもは
例によって浮き足立って、前述のような遠まわしな嫌がらせをしてくるわけだ。
クリスマスといい、バレンタインといい、キリスト教はろくなことしねえな。
仏教見習え、このフリーセックス集団が。
まあ、いい歳して街角でそんな筋違いなことを言っていると、
そういう団体だと思われたり、
おまわりさんたちにお話を聞いてもらわなければいけなくなるので、
あくまで心の中だけで思って、善良な一般市民として振舞うわけだが。

さて、俺もいい歳なので、さすがに誰かにチョコを渡しておいて、
などとふざけた依頼を受けることもなくなり、
さらに縁遠いイベントとなったバレンタインだが、
社会が童貞を許してくれるわけではない。
ご存知、義理チョコ制度だ。

普段明らかに俺に義理などないはずの貴様らがなぜ俺に義理を売る?
特に現在彼氏のいないT。
全員に「義理だよ〜」と言いながら、
なぜ俺のはアルファベットの入ってるチョコの詰め合わせで、
松下(仮名)のは美麗なラッピング付き手作り仕様なんだよ。
義理にまでランクつけるなよ。
あと、アルファベットが「X」ばっかりなのは、何の暗号なんだ?

だが、まあその辺はまだ善良な方だ。
たちが悪いのはやはり彼氏持ちの女の義理チョコ。
要するに非童貞の一味。
おまえらな、くれるのはいい。
特にかつての俺の1番手(現某イケメンの彼女)。
その場は「どうせ義理だろwいらんよ」と強がってみせましたが、
日くらいもったいなくて食べれませんでした。
ちょっと飾ってみたりしました。
むしろ自分の中で甘酸っぱい思い出に捏造してます。
この場を借りて謝ります。ごめんなさい。

それはともかくだ。
俺だって一応義理でも内心小躍りして喜んでるわけだよ。
で、お前らが楽しくデートに向かってる間に、
お家に帰ってありがたくいただいているわけだ。
「さぁ、○○タンはどんなのだろう。ドキドキ」
とか独りでぶつぶつ言いながら
本命のやつより数段気の抜けた感じのラッピングを開けると、
時々手作りっぽいやつが入ってたりする。
叫んだよ。
「萌えーーー!!」って。
後日隣の住人に睨まれたよ。
いつか捕まるよ、俺。

で、「もしかして俺にもちょっと気があるんじゃないか?」とか
数分間にわたって妄想を膨らませたりするわけだ。
包装紙の中を執拗に引っ掻き回して、
どこかに手紙とか入ってないかと探してみたりもする。
その結果、勢いあまってそれをオカズに抜いたりもする始末。
まぁ、そんな感じで一通りの通過儀礼が終了したところで、
気持ち(とティンポ)が落ち着いたところで、いよいよいただきます、となる。

期待と淡い恋心と若干の下心を胸に、口に運ぶとだな、
次の瞬間ふきだしたよ。
なんて言うかですね、こげてます、これは。
まぁ、でも誰にでも失敗はあるし、得手不得手もあるだろうと、
ビターテイストのチョコレートを延々と食べ続けたわけです。

で、その後、そのチョコをくれた娘に会ったもんだから、
俺も一応主に下心にしたがって、
「あ、この前はありがとう。おいしかったよ」
とかぬけぬけと言うわけだ。

そうすると、彼女満面の笑顔で
「本当〜?良かった〜」
とか言うわけ。
それがまた本当に嬉しそうなのだよ。
もう俺の妄想全開。
ホワイトデーには今の彼氏から略奪可能。
お返し、ティファニーとか行った方がいいのかな?
どこにあるか知らないけど。

そしたら、本当に嬉しそうに彼女は言うわけ。

「彼にあげる予定で作ったやつなんだけど、
失敗しちゃってとてもあげれなかったから、 どうしようかと思ってたんだよね」

それは要するに、「残飯」と言うことでいいかな?
満面の笑みで「また失敗したらあげるね〜」という言葉を残し、立ち去る彼女。
今度はちゃんと捨ててくれ。

そういったわけで、今回の童貞の主張は
「バレンタインを楽しむのは結構なことだが、非童貞どもは
おいしい彼女の手作りチョコが、
童貞の屍の上に出来上がっていることをかみしめて食べてくれ」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。

P.S.
ところで、飲み会で俺がちょっと「かわいいね〜」と言ったFさん。
どうしてみんなに配っていたはずの義理チョコを、僕だけもらえなかったんですか?


クリスマス

こんばんは。
僭越ながらまた童貞が尊大に説教をしようと思うので、
ヤリチンどもは耳をかっぽじって聞いてくださると嬉しいです。

年末年始ってやつは、もう童貞の鬼門中の鬼門で、
クリスマスに大晦日、正月3日と非童貞どものイベント続きなわけだ。

いや、別にいいんだよ。
独り身のやつには独り身のやつの楽しみ方もあるし、
そのために毎年明石家サンタがあるわけだから。

ただな、おまえらみんながみんな非童貞だと思うなよ、と。
ただでさえ街中もう抵抗しようのないくらい幸せムードかもし出しているのに、
この上おまいらはまだ俺を追い詰める気か?
何が「この時期って出費かさむよな〜」だよ。
松屋はクリスマスだろうが元旦だろうがカレー並一杯290円なんだよ。
で、隣のイケメンもまた「わかる、わかる」とか言い出す。
お前理解力ありすぎだっつーの。

で、この時期になるとなぜか非童貞どもは、
決まって不幸自慢始めたりするわけ。
「やばいよ、俺まだ今年クリスマス予定入ってねぇ」とかな。
俺なんて毎年予定ねえよ。
そもそもまだ11月だろ。
ここでまた例の彼が「そうそう、俺もなんだよ〜」とか言うわけです。
お前先週も先々週も毎週違う女と遊んでんじゃねえかよ。
その話、毎週俺のズリネタです。正直ありがとう。

そうこうしている内に、また話についていけず黙り込んでいた俺に
よせばいいのに話を振ってくるわけです。
「お前はクリスマスどうすんの?」
普段の俺を知ってるんだから聞かなくてもわかるだろう。
俺がケンタッキーとか行ってクリスマスバーレル予約してると思うか?

でもまあ、せっかく気を遣ってくれているわけなので、
俺としても精一杯話を合わせようと、
「いや、まだ決まってない」
とか言うわけですよ。
嘘だよ。
「まだ決まってない」じゃなくて、
「24日に朝起きてから決める」なんだよ。
決まってるんだよ。

そうするとですね、いつも「わかるわかる」を連発してる彼が、
「お前もそろそろ彼女作れよ」とかぬかすわけです。
作れるもんなら作ってるっつーの。
そもそもお前らが片っ端から食い散らかしてるから、残ってないじゃん。
東南アジアの飢餓貧民ですよ、俺は。

ところがこのイケメン、何を思ったか、
「ならさ、今度合コンあるから、お前来いよ。ちょうど一人足りないし」
とか言い出す。
グッジョブ。
お前はいい奴だ。
モテるわけだよ。

でも、童貞の俺はここで張らなければいい見栄を張りだすわけだ。
「いや、いいよ。俺行っても盛り上がらないよ」
と心にもない発言。
まぁでも、狡い漏れはこの後もう一押しくらいあるだろう、と踏んでいるわけですよ。
さらに、こう言っておけば実際合コンで滑っても
「な、俺じゃやっぱりダメだろ?ごめんな」
と言い訳できる。
正に童貞のしょうもない虚栄心が生み出した器の小さい技と言える。

で、そうすると案の定、彼は
「そんなことねえよ。クリスマス前でみんな焦ってるし、余裕だよ」
とか言って追ってくる。
内心しめしめですよ。童貞的には今年一番の読みの冴えなわけです。

そういうわけで、まんまと絶好の条件をそろえた俺は いよいよ、
「そうか?じゃあ、人数合わせでよければ…」
と核心に迫ろうとしたわけだ。

その時ですよ、隣で話を聞いていた
「俺まだクリスマスの予定決まってないんだよね」のイケメンが、
「え、それなら俺行くよ」
とかぬかしやがるんです。
「いや、今年は本当予定決まんなくて困ってたんだよ(笑」
とかめっぽう爽やかに。
「(藁」じゃなくて「(笑」ですよ。

まぁでも最初に声をかけたのは俺だし、
彼としても俺に気を遣うだろうと思っていたら、
「マジで?良かった〜。来週なのに、数足りなくて本当に焦ってたんだよ」
とか言い出すんです。
…本当に人数合わせだったのかよ。

もうそこからは遠い国のお話ですよ。
深く冷たい川の向こうで、彼らが
「今度の相手、看護婦でさ…」
とか言ってるのを朦朧とする意識の中で聞いてたね、俺は。
もちろん週明けの彼らの土産話は、今でも大切なオカズです。

ちょっと話がずれてしまいました。
これは自業自得のお話ですな。
本筋に戻って年末年始の童貞の話ね。

さて、閑話休題。
クリスマスだよ。
童貞の俺に言わせればだね、おまえら年中いちゃついてんだから、
むしろクリスマスくらいは休め、と言いたいくらいだ。
ありていに言えば、「俺に回せ」ということなんだが。

まぁでも、当然のことながら、そんな童貞の僻みがあろうがなかろうが、
容赦なくクリスマスシーズンはやってくるわけですよ。

そうするとだ、11月頃嬉々として不幸自慢をしていたイケメンどもが
手のひらを返したように、そろいも揃って彼女作っていやがるとくる。
しかも素直にのろけるかと思えば、くだんの通り、
「金かかるよなぁ。なければいいのにな、クリスマスなんて(笑」
だの、
「やっぱ焦って彼女作るもんじゃないよな。いっそ別れて一人のほうが楽しそうじゃね?」
だの、もう好き放題ですよ。
頼むから俺にも紹介してくれ。
で、例によって隣にいたイケメンの彼が「わかる、わかる」。
おまえら分かり合える仲間がいていいな。

でも、そんな中にもまぁ彼女いない奴は一応いるわけで。
「何言ってんだよ。俺なんてバイトだぜ?
お前らみたいなカップルばっか相手にしなきゃいけないんだから、やってらんねえよ」
と、ここへ来て、ようやく俺にも発言権をまわしてくれる戦友登場。

そんなわけでここぞとばかりに俺も
北方謙三先生ばりに熱く説教をかましたわけです。

そうだ、貴様ら、贅沢を言うな。
いつも一人コンビニで一人用のケーキを買って
ささやかにクリスマスを楽しむ俺の気持ちにもなってみろ!
ふざけるなよ、この非童貞どもが!
ついでに言うなら、別れるなら、俺にくれ!

…まぁ、そういった意味のことをかなりソフトな感じにして主張したわけです。

そんなわけで、俺は彼女のいない彼と深く友情を交わして、
「じゃあ、バイト終わったら俺の家で飲もうぜ」ということになったわけです。
ほら見ろ、独り身は独り身なりに楽しいクリスマスがあるんだよ。
ここんところよく聞いとけよ、非童貞ども。

そんなこんなでクリスマス当日。

俺としても、ここのところ彼女持ちの連中ばっかだったから、
クリスマスに約束があるのは非常に久しぶりなわけで、
一応かいがいしく鍋の用意とかしていたわけですよ。
酒とか買ってな。
新婚の妻かと思ったよ。

で、童貞でガツガツしている俺は、
「バイト先の女の子も予定なくて暇だって言うから連れてきちゃったよ」
とか、そういうどうしようもない妄想を膨らましたりしながら待っていたわけだ。
彼が来る前に3回くらい抜いたね、実際。
独り身には独り身なりの楽しみが、なんてぬかしたものの、
所詮はそんなのただの強がりなんだよ。

ところが、1時まわっても彼女無しの彼から連絡がない。
白菜しなびてたよ、エアコンのせいで。
まぁ、クリスマスの飲み屋じゃ混むだろうし、
遅くもなるだろう、と思って待ってたら、2時過ぎくらいにようやく連絡が来た。


「もしもし」と俺が言うか言わないかで、律儀な彼は謝ってきたわけだ。
「ごめん。バイト先の子がさぁ、淋しいって言うから…」
来た!!
見事だよ、俺の妄想。
さすがクリスマスですよ。
この瞬間神を信じたね、俺は。
キリスト、ファインプレーだよ。

「ああ、いいよ、鍋もたっぷりあるし」と口にしかけた俺に、彼は

「…淋しいって言うから、今日はその子の家に行く事になっちゃった。本当すまん。」

ファックユー、キリスト。
その後?
ああ、食べたよ、鍋。
食いきれなかったよ。
次の日あった彼は妙につやつやしてたね。

そういったわけで、今回の童貞の主張は
「年末年始いちゃつくのはかまわないが、童貞は放っておいてやれ」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。


街角で非童貞に遭遇する-前編

こんばんは。
忙しいふりをして、実はオナニーにふけっていた童貞です。
抜きすぎで放尿すると痛くてたまりません。
そんなわけで、久々に貴様ら非童貞に説教をしようと思うので、
セックスに飽きた倦怠期のカップルあたりは
僕とのスワップでも検討しながら聞いてください。

さて、猫も杓子も非童貞に成り下がっている現代社会では、
それはもう考えるのも嫌になるくらいカップルが存在するわけだ。
そんなわけだから、一歩街へ出るとそこかしこにカップル。
よく晴れた気持ちのいい休日なんかに
「ちょっと小綺麗なところに散歩に行こうかな♪」
なんてうかつな行動に出てしまったらもはや救いようがない。
見渡す限りカップルの群れ。
「プチ愛の巣」作り上げてんの。
おまえら轢くぞ、自転車で。

しかし、どんなに俺が愛車についた小さなベルを鳴らして抵抗したところで、
愛の巣群集地帯においては、
俺など鍋の中でほぐれてしまった糸こんにゃくのようなもので、
もはや彼らの目には決して映らないわけだ。
そんなわけで、漏れの楽しい休日は
一時間と経たないうちに終わりを告げ、
後は泣きながら帰ることになるのだよ。
ただし、涙でよく見えないながらも、しっかりかわいい娘をチェックして、
「あんな子が夜になると・・・!!!!(;´Д`)ハァハァ」
と想像しつつ、やや前かがみで帰ることは忘れないが。

といっても、まぁ街角のカップルどもなんて所詮は他人。
基本的には一過性の痛みに過ぎない。
多少睨まれようが、通り過ぎるとき舌打ちされようが、
かわいい娘に「今の人、眉毛濃すぎじゃない?(笑」
とか言われ、「北斗の拳(のザコ)」というあだ名を勝手に付けられようが、
帰ってから泣きながらオナニーすれば、もう忘れてしまえるわけだ。
「俺はこれから彼女と待ち合わせなんだ!」
と自分に嘘をつけるようになってからは、
まるでカップルのように公園に散歩しにいけるようになったね。
やや前かがみなのを除けば。

で、たちが悪いのは何かって言うとだな、
街角でばったりデート中の友人カップルに会ったときなのだよ。
俺がいつものように彼女との待ち合わせ(という設定)で街を歩いていると、
ばったり知っている香具師に出くわしてしまい、
間の悪いことに目があってしまったりするわけだ。
で、俺も声をかけないわけにもいかないから
「おう、○○。」
とか言うわけ。
そうするとだな、奴らは言うわけだよ。
「おう、何やってんの、こんなところで?」

なぜ貴様らは出会い頭に俺を苛める?
何もすることがないから、こうやってぶらぶらしてるんだよ。
そもそもお前、昨日「ごめん、明日はデートだから」とか言って
俺の「暇だから遊ぼうよ」という誘いを断ってるんだから、
俺に全然用事がないことくらいわかってんだろうが。
で、もう仕方ないから、
「いや、ちょっとね…」
とか言ってお茶を濁してその場を乗り切ろうとするわけだけど、
「なんだよ、怪しいなぁ(笑」
とか言って引き止めようとしやがる。

あのなぁ、俺は夜中近所を歩いていて
近所のお巡りさんに怪しい人物として職務質問されることはあっても、
友人に怪しい呼ばわりされる覚えはない。
大体まだ午後2時だよ。
それといいか、俺も限界だが、
お前の彼女も放置されてるもんだからやや不機嫌になってる。
で、なぜか俺が睨まれてる。
ようやく奴の制止を振り切って別れたわけだが、
「話長くない、あのチビ?」と彼女が愚痴っていたのは
俺にもしっかり聞こえていましたが、
聞いてなかったことにしました。

まぁ、そんなわけで、デート中の知人に出くわすと、ろくなことがないわけだ。
ああ、ついでだから言っておくと、宮下(仮名)。
俺のことを彼女に、
「ほら、前言ってた一週間牛丼しか食わなかった奴」
と紹介するのはやめてくれ。
と言うか、俺はお前の彼女の中でどんな人にされてるんだよ。
あと、ショートカットのかわいい彼女と付き合ってる岸田(仮名)。
知らない女と腕組んで歩いているところに、俺がばったり出くわしたからと言って、
あとで脅迫に近いメールを送ってくるのはよしてくれ。
しばらく怖くて大学に顔出せなかっただろうが。

しかし、そうは言っても人生悪いことばかりじゃない。
極々まれにではあるけれど、いいこともあるわけだよ。
俺がいつものように近所を歩いていると、
向こうから前々から気にしていた後輩の女の子(俺番付で当時関脇)
とばったり出会ったのだよ、諸君。
しかも彼女は一人。
もう普段とは打って変わって、意気揚々と声をかけたよ。
「久しぶり」とごく自然に、そして爽やかに。
童貞としては、ほぼ完璧な声のかけ方だったね、あれは。
ただし、たった一つ失敗していた。
・・・やや声が裏返っていた。

しかし、この彼女、そんな俺の失態にも動じることなく、
「アハハ、声裏返ってますよ(笑)何やってるんですか、こんなとこで〜?」
と極めて好感触な反応を示す。
むしろツカミ成功。
その笑顔に、もう俺は一気に先走り汁準備OK。
この時点で俺の中で、彼女は新大関昇進への協議が始まっていたね。
だが、騙されてはいけない。
おわかりの通り、そんなかわいい娘が非童貞の研ぎ澄まされたテクニックを持つ
イケメン集団の中でそうそう簡単に生き残れるわけがない。
そこで俺は童貞の片手で十分に足りそうな必殺技の一つを繰り出した。
「いや、ちょっと散歩だよ。関脇(仮)こそ何やってんの?
・・・彼氏と待ち合わせかなんか?」
決まった。
秘儀(童貞的には)「カマカケ」だ。

後編へ続く


街角で非童貞に遭遇する-後編

こんばんは。
はちきれんばかりの性欲が魅力の童貞です。
でも、そう若くないので一回ポッキリです。
それはともかく、「街角で非童貞に遭遇すること」後編です。

さて、童貞の数少ない必殺奥義「カマカケ」を発動した俺は、
すでに自分の圧倒的な駆け引きと話術に酔いしれていて、
正直彼女の返答までは頭が回ってなかった。
この調子で3ヵ月後には「カリスマナンパ師」として
一躍マスコミデビュー。
CMとかドラマとかに引っ張りだこ。
俺的には
「いやぁ、土曜日はもう、カズミ(脳内セフレ)とヨシコ(脳内セフレ)とデートだから、
今回はごめんね。また誘ってよ、ユキちゃん(脳内セフレ候補)」
みたいなめくるめくセックスライフが始まっていたわけ。
今思うと、うっかり口に出してしまっていなかったか、心配でならない。

そんな時、どこか遠くで聞き覚えのある声。
「…ですよ〜」
そう、関脇(仮)だ。
彼女の存在をすっかり忘れてすでにあっち側の住人となっていた俺は、
うかつにも彼女の返答を聞き逃した。
しかもついさっきまで明るかった彼女の表情が
なぜか一気に暗くなっているときた。
焦った俺は、パニック状態の中聞き返そうととっさに口走ったね。
「…わ、ワンサゲン、プリーズ?」
と。
いついかなるときでもグローバルスタンダードを忘れない姿勢は買うが、
少なくとも今は不適切です、俺。
さすがにこの失敗は取り戻せない。
あからさまに機嫌の悪そうな人間に対して、
完全に馬鹿にした物言い。
思わず車道に飛び出て事故死しようかと思いつめたよ。

が、奇跡は起きた。
関脇(仮)爆笑。
俺になぜか笑いの神が降臨。
「もう、わけわかんないですよ〜、先輩、人が落ち込んでたのにぃ(笑)
だから、彼氏とは昨日喧嘩して、別れちゃったんです」
俺はこのとき「九死に一生を得る」という言葉の意味を知ったね。
相手が相手ならすでにこのとき俺はボコボコに殴られてたはずだ。
そして、大チャンス!!
「恋人と別れたばかりの女の子は、落ちやすい」と、
確か昔読んだホットドッグプレスに書いてあった!!
もう俺は自信満々だったね。
この時点で勝利を確信していたよ。
さすが秘儀「カマカケ」。
そして、この瞬間彼女の大関昇進が
俺の中で満場一致で決定していたのは言うまでもない。

出会い頭の2回にわたる爆笑(偶然)で、
すでにがっちり新大関(仮)のハートをキャッチしていた俺は、
そこからは無敵の快進撃。
一緒にカラオケ行ったり(他に店を知らないから)して夕方まで過ごし、
そのまま近くの飲み屋に誘い込むという歴史的快挙を成し遂げる。
ホットドッグプレス情報は嘘ではなかった。
ありがとう、講談社。

が、いい雰囲気の中二人で話をしているときに悲劇は訪れた。
彼女の携帯が鳴ったのだ。
「あ、すいません」とか非常に可愛く言って、
携帯を取り出した瞬間に彼女の表情が変わるわけ。

俺は動揺を隠しつつ訊ねるわけ。
「誰?」
「・・・元カレです」
出たよ。
今回はこれですか、神様。
いい加減僕にもオチが読めるようになってきましたよ。
もうこうなったら、いっそ今すぐ彼女の携帯を破壊して、この場で無理やり・・・
と危険な考えをめぐらしていたそのときだ。
ピーピー、と短い発信音。
そう、なんと彼女は携帯の電源を切ったのだ。
湧き上がる感動と下心を、必死で抑えながら
「いいの?」
と聞くと、
「もういいんです。終わったことですから・・・」

   勃   起   。

可愛すぎる。
そして、喰ってしまうには十分な条件が揃いすぎている(多分)。
俺はすぐさまトイレに駆け込み、抜いたよ。
激しい射精が終わったときには、
彼女の新横綱昇進が、協議にかけるまでもなく決まっていたね。


そんなわけで、すっかりいいムード(多分)で飲み屋を出る。
しかし、ここからが正念場。
ここで、「それじゃ、またね」なんていって別れてしまっては、
せっかくのこのチャンスを無駄にしてしまう恐れがあるのだ。
いや、別にこれをステップにまたデートに誘えばいい、
というのが正論なのだが、
すでに暴君と化していた俺のJr閣下は、
そんな善良な一市民である俺の考えを許してはくれなかった。
閣下は大変お怒りだった。
汗だくだった。
一旦そうなってしまった閣下はもはや誰にも止められないのは、
貴様ら非童貞もわかってくれるはずだと信じている。

もちろん、実際にどうやって誘えばいいものか
童貞の俺にはさっぱりわからないわけだが。
が、この日の俺は冴えていた。
ドラマやマンガでよく見るあれだ。
「送っていくよ」。
女の子の夜の独り歩きを心配するという建前を武器に、
そのまま童貞の知らない世界にまで送っていこうという下心を匂わせる、
童貞の奥義の中でも、俺がまだ一度も使ったことのない大技である。
そうすると、新横綱は酒のせいかそれとも照れなのか、ほほを赤く染めて、
「ありがとうございます」とか言うわけだよ。

以下、彼女の家まで行く間の出来事は、
興奮のあまり覚えていないので、割愛させていただきます。

さて、そんなこんなでいよいよ彼女の家の前まで着いた俺。
が、ここで手詰まり。
これ以上高度なテクニックは、
ブロンズ童貞の俺では小宇宙(コスモ)が足りない。
もう、俺の馬鹿!
ここでドラマやマンガだったら、
「お茶でも飲んでいきませんか?」
みたいな話になって、後は流されるまま愛欲の・・・
ああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!(;´Д`)ハァハァ
などという妄想を独り膨らませていた俺は、そのとき耳を疑った。

「…ちょっとよっていきますか?」

本当に言ったよ!!
てめえ、本当に新横綱(仮)本人か?
ハリウッドの特殊メイクで作った人形とかじゃないよな?!
つーか、入ったらチャージ5千円です、とか言い出すんじゃねえの?
騙されねえぞ、俺は。
とりあえず乳もんでいいか?
そんなあふれる思いにフリーズしかけながらも、
俺はどうにか、「…うん」とやけに可愛く答えていた。

彼女の部屋までの階段を登る俺。
もはや緊張のあまりうまく登れない。
と思ったら、股間が突っ張ってるのが原因と判明。
が、もはやそんなことネタにするほどのことではない。
もうゴールは目の前まで迫っている。
そして、彼女の部屋の前まで到着。

…とそのとき、俺の視界に何か異物が入り込んでいる。
この場に決してあってはならないものが、だ。
それを目にした瞬間、新横綱(仮)絶句。
そう、このダンジョンのラスボス、元カレだ。
「・・・押しかけてごめん。どうしても話がしたくて」
と言い寄る元カレ。

が、もはや俺は慌てることはなかった。
正確には、内心かなり焦っていたが、どうにか平静を装った。
なぜなら、今やすでに「彼女は飲み屋でこの憎い男の電話を着信拒否した」
という既成事実があるからだ。
そして、漏れの期待通り、彼女は言い放つ。
「もう話すことなんかないよ!帰って」
と言うか、ドラマみたいなこと実際にやるんだ、この人たちは、
とか思いながら、小心者の俺は情けなくただ傍観。


そういうわけで、多少の押し問答はあったものの、
新横綱(仮)は譲らない。
そして、ここで元カレ、伝家の宝刀のあのセリフをついに吐く。

「本当、お前のことが好きなんだよ!それだけは嘘じゃないから・・・」

出たー!!
もう俺、笑いをこらえるのに必死だったね。
こんな状況でそんなクサイセリフ(しかも俺もいる場で)、
効くわけねえだろうが、バカが!(藁
その捨て台詞をあとに颯爽と部屋に入って行く俺たち・・・

と思った瞬間、新横綱(仮)、
「…本当に?」

効いてるよ!!
それ本当にアリなのかよ?!
一気に形勢逆転。
その後、「本当だって。嘘なわけないだろう」
とかどこかで聞いたことのあるような問答の末、
新横綱(仮)は俺に言ったね。
「ごめん、それじゃ、悪いけど帰って」
さっきとは随分口調が違いますね。
ああ、帰ったよ。
「雨降って地固まる」って言葉の意味をかみ締めながら。
その夜、長い長い協議の末、新横綱(仮)の引退が決まりました。

そういったわけで、今回の童貞の主張は、
「カップルでいちゃつくのはかまわないが、童貞の純情を踏み台にするな」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。


童貞が新入生と遭遇する-前編

こんばんは。
セックスが不可能なら、
せめて夢精くらいしてみたいと思っている童貞です。
でも、オナニーを控えるつもりはさらさらありません。
そういったわけで、久々に説教です。

さて、一部世間は受験シーズン真っ只中ですな。
とりあえず、童貞からささやかなエールを送ろうと思います。

女子受験生の皆さん、

ぜひうちの大学に入ってください。
春のキャンパスで待ってます。
何だったら受験時に付き添います。

男子受験生の皆さん、
頼むからうち以外の大学へ行け。
お前らに分けてやる食い扶持などない。

さて、しょっぱなからナイーブな受験生を敵に回したわけだが、
実はこのシーズンは嫌いではない。
なぜなら、今まで目の上のたんこぶだった
大学にはびこる多くの非童貞どもがめでたく卒業し、
その代わりに、ろくに女の口説き方も知らない
しなびた童貞どもがわんさかとやってくるからだ。
学内童貞率急上昇。
そして、何も知らない初々しい女性たちもここぞとばかりに入ってくる。
正に大学という特殊な空間が生み出す、
童貞的にはここ一番の大チャンス到来の時期なわけだ。

しかし、だ。
もちろんそんな時期であっても、敵がいないわけではない。
ご存知の通り、焼き畑農業のように土地を荒らしまわる非童貞どもだ。
奴らは毎年この時期になると、
「いや、新入生来るって言ってもさぁ、若すぎて話合わないもんなぁ(笑」
だの、
「新入生歓迎コンパとか金かかりすぎだしなぁ。やめようぜ、今年は(笑」
だの、有り余る余裕で俺の無駄に高いプライドを深く傷付け始めるわけ。
で、もう書かなくてもおわかりの通り、
例のイケメンが「わかる、わかる」とかぬかすわけ。
お前はどれだけ人生経験豊富なんだよ。

そんなわけで、そんな非童貞の言葉に、今年こそは騙されまいと思いつつも、
内心ちょっとだけ淡い期待を寄せつつ4月を迎えるわけ。
というか、はっきり言えば、今年こそはという下心と興奮のあまり、
毎夜オナニーにふけり、つい寝不足になりがちだったりするくらい楽しみにしてる。
この時期になると体調崩してたり、やや目が腫れてるのを
「いや、花粉症でさ」といってごまかしてるけど、
「寝不足や、オナニーの果てに力尽きて半裸で眠ってしまって風邪ひいたりしてる」
というのが真実だ。

しかし、非童貞ども、あれだけ言っておきながら、
やっぱり新入生に片っ端から食いついてんじゃねえかよ。
「いやぁ、本当めんどくせえよな、新入生の相手(笑」とか言ってるお前。
さっきから嬉々として女にしか声かけてねえじゃねえかよ。
あと、松下(仮名)。
「年上好きなんだよね」とあれだけ公言しておきながら、
なぜ今までの彼女(25歳・OL)から新入生(18歳・巨乳)にあっさり乗り換えてるの?
肌の張りが違うってどうゆうこと?
童貞にもわかるように言えよ。
もしかして、俺のこと馬鹿にしてる?

かくして、4月のうちにびっくりするほど新入生食われてるわけ。
ゴールデンウィークが終わる頃には、処女丸出しだった新入生が、
何か化粧とかうまくなってるわけ。
胸強調したりしてるわけ。
いつの間にか、左手の薬指に指輪とかしちゃってるわけ。
で、俺また取り残されてるわけ。
何かちょっと新入生に笑われたりしてるわけ。
そんで俺、すっかり登校拒否ですよ。

まぁしかしだ、そうは言っても奴ら非童貞も人の子。
山ほどやってくる新入生を全て食い尽くせるわけではない。
それは、毎日のように非童貞が教えてくれる
赤裸々な夜の生活をオカズにオナニーにいそしんでいる俺が一番良く知っている。
そんなに抜けなかった。
せっかくのオカズをいくつか余らせた。
ティンポが少し赤くなった。

そんなわけで、目をつけていた娘はだいぶ食い散らかされてしまったものの、
まだ俺にもチャンスは残されていたのだよ。
俺の再度の新弟子検査をクリアし、候補として残ったのは約3名。
今出川タン(18・やや微乳・仮名)
笹川タン(19・泣きボクロ・仮名)
ショーコタン(18・セクシー鎖骨・実名)

もはや俺にはもたもたしている時間はなかった。
これ以上出遅れれば、せっかく残ったこの3人も、
間違いなく夏までに全滅である。
また単なる俺のズリネタとなってしまうわけだ。

中編へ続く


童貞が新入生と遭遇する-中編

ところで、ちょっと話は変わるのだけど、
新入生には当然男もいるわけだ。
正直、俺的にはいてもいなくても、どうでもいいんだが、入ってくる。
定食についてくるパセリくらい目障りなんだが、入ってくる。

そういうわけで、俺は基本的に
自分もかつて新入生だったことを棚に上げて、
男の新入生を相手にしない。
もっとはっきり言えば、無視している。

が、去年は約一名例外がいた。
竹崎君(仮名)だ。

数多くの新入生の中で、なぜ彼だけが特別なのか?

それは、竹崎君がバカだからです。
俺でさえ驚いてしまうほどのバカなんです。
そのくせよく喋るんです。
うるさいんです。
しかも、動きがかつてのルー大柴みたいなんです。
でも、純朴で憎めない奴なんです。

それって、最高の引き立て役じゃないですか。
詐欺師が真っ先に目をつけるタイプですよ。

竹崎君にツッコミを入れるだけで、大爆笑。
竹崎君をいじるだけで、大御所芸人気分。
ボケがスベッたら竹崎君でごまかす。
困ったら竹崎君。
今まで延々と非童貞集団の引き立て役筆頭を務めてきた俺にとって、
竹崎君は正に一筋の光、救世主なわけだ。
もうこれは、
一家に一台TAKEZAKI(【TAKEZAKI】は童貞の登録商標です)の時代なわけだよ!

そうして、やがて器の小さい俺は、
「竹崎君を踏み台にして新入生と仲良くなろう」
という、もはやモテないとかそういうレベルじゃなくて、
人としてどうかと思うような作戦を思いついたのだよ。

何しろ竹崎君、なんかもうバカすぎて、
もはや男とか女とかそんな染色体の次元などすでに超越しており、
マスコット的なポジションを手にしていたわけ。
具体的に言うと、ガチャピン。
女の子たちも、安心しきってんの。
中でも竹崎君を気に入っていたのが、今出川タン(仮名)だった。
なんか竹崎君に聞いたら、結構メールとかしてるらしいのよ。
ちょっと悩みとか聞いたりしてるらしいの。

それを聞いたとき俺は、とりあえず竹崎君のポジションにかなり嫉妬しつつ、
「これだ!」と思ったね。
確かに竹崎君は彼女に近い位置にいる。
が、しかし。
哺乳類にとって、ガチャピンは恋愛対象にはならないのですよ。
だってガチャピンは緑色だもの。

で、俺は早速竹崎君を飲み屋に拉致し、「おごるよ」と金で懐柔。
今出川タンの趣味とか、見たがってる映画とか、
スリーサイズとか、一人Hのときのオカズとかを聞き出そうとしたわけ。
さすがのガチャピンも、スリーサイズやオカズは知らなかったようだが、
俺は着々と今出川タンの情報を集め、
それを駆使して徐々に彼女と仲良くなっていった。
竹崎君からも、それとなく俺のいい噂(捏造)を流してもらったりしたわけ。
ああ、黙れ。こっちは必死なんだよ!!
姑息な手段以外に方法を知らないんだよ!

そんなわけで、映画とか見に行ったり、飲みに行ったりといったことを
数回(具体的に言うと2回だけだが)重ね、
少しずつ彼女といい雰囲気になってきていたのだよ。

そんな時、竹崎君から決め手の速報が入った。
「なんか最近、今出川さん、彼氏欲しがってるみたいなんですよね」
正にガチャピン、縦横無尽の大活躍ですよ!
そう言えば、最近メールのやり取りの中で、
「寂しいんですよ〜(苦笑)」みたいなのがちらほらとある。
「メール来ると嬉しいですよ(笑」とかそんなコメントもあった。
今こそチャンス!
その晩俺は、
「今出川タンはもはや陥落寸前であります!」
とJr閣下に上奏し、一足早い今出川タンとの戦闘の予行演習を繰り返したね。
リポビタンDまで投入しての、本番さながらのオナニーだったね。
明け方、散乱したティッシュを片付けたときのむなしさは今でも忘れられない。

その後、俺は慎重にチャンスをうかがい続けた。
そして、ついに訪れた3回目のデート。
俺はここで今出川タソに告白することを決めていた。
デートは順調な流れで夜の部に突入。
俺の極端に少ない知識を振り絞って選んだ、
お洒落な飲み屋での口説きタイムとなった。

俺は機をうかがい、さりげなく恋愛トークへ持ち込んだ。
「イ、イマデガガワさん、最近どうなの?」
なんだよ、それ。
「最近どうなの?」で話が通じれば、入試科目に国語は必要ない。
いくらなんでもアバウト過ぎる。
で、名前も噛んでる。
が、最近俺が、「時々挙動不審キャラ」として定着しつつあったようで、
彼女は気にする様子もなく、
「最近ですか〜?」と話を始めた。
俺、こんなんばっかりだな。
そこで彼女は驚くべき言葉を口にした。
「最近ちょっと好きな人が出来たんですよ」
よし、来た!
それが俺、という展開だろ?
うん、初めてだから優しくしてね。

と、ここまで考えたところで、思いとどまった。
…都合の良すぎないか?
今までの経験からして、この辺で落とし穴が来るはずだ。
そう、この展開で考えられるオチと言えば…
「もしかして竹崎君?」
俺はおずおずとその名前を口にした。
「ここで彼女がうなずいたら、竹崎を殴ろう」と硬く決意しながら。

が、彼女の答えはNO。
「違いますよ〜。竹崎君はいい人だけど、お友達ですもん(笑)」
俺(と竹崎君)ピンチを脱出。
そして今出川タンは追い打ちの一言。
「でも、竹崎君と仲いい人なんです。よく相談に乗ってもらったりしてるんですよ」
間違いない。
竹崎君との関係、彼女と俺の関係、そしてかすかに赤く染まった彼女の頬。
これはもう俺しかいない。
竹崎君に根回ししておいたのがここで実を結んだ!!
俺は彼女の口からその名前を聞き出すべく、
「えー、誰なの?」と追う。
すると、彼女は「え〜、恥ずかしい・・・」と可愛らしく照れながら、
ついに口を開いた。
「ほら、最近私、寂しいって言ってたじゃないですか」
うん、そうだね。

「そうしたら、竹崎君が男の子紹介してくれたんですよ〜(照」

出てこい、ガチャピン!!
殴る!俺はお前を殴る!!しかも力いっぱい!!
お前はお人好し過ぎる。
と言うか、俺があれだけ「今出川タンを狙ってる」という行動を起こしていたのを、
なぜ察さない?

「すごいカッコいいんですよ」と嬉しそうに話してくれた彼女は、
後日めでたくその彼と付き合うことになってたよ。
「男とか女とかいう次元を越えていたのは、竹崎君だけじゃなくて、俺もだ」
と気付いたあの夜の傷はまだ癒えていません。

そういったわけで、今回の童貞の主張は、
「他の男とくっつくのはいいが、せめて童貞を男と認識してください」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。

後編へ続く

童貞が新入生と遭遇する-後編

こんばんは。
最近真剣に風俗を勧められるようになった童貞です。
「じゃあ金をくれ」と、思わず本音を言った瞬間に
誰も「風俗」という単語を口にしなくなりました。
せめて誰か俺を合コンに誘え。
頼むから、誰か紹介してくれ。
携帯女の子の番号でいっぱいじゃん、お前!

ああ、すみません、説教ですよね。
はい、今日も説教という名の陵辱プレイです。

そんなわけで、前回今出川タンとの淡い恋(俺の中で)が儚く終わりを告げ、
もう俺、以前にも増して引きこもり生活まっしぐら。
で、八つ当たりで竹崎君を着信拒否。
でも、拒否したはいいけど、そもそも竹崎君からの着信がなかったりするわけで。
え、もしかして俺、いじめにあってる?
冗談きついな、ハハハ。
…3日目にこっちから電話しました。
すごい元気そうでした、竹崎君。

それはともかく、俺だっていつまでも泣いているわけにはいかないわけですよ。
朝勃ちの後ティンポ握り締めながら泣いていても事態は変わらないわけですよ。
起きた直後はあんなに元気なのに、
トイレに行ってしまうとすぐにご老体になってしまうという、あの哀しさに耐えながら、
人は大人になるんだから!

まぁ、俺の勃ち具合の話はともかく、
まだチャンスはある!
そうだよ、俺には笹川さんとショーコちゃんがいるんだよ。

で、俺は早速この二人の情報収集を始めたわけだ。
例によって竹崎君経由で。
「ねぇねぇ、竹崎君、笹川さんとショーコちゃんって俺のことどんな風に言ってる?」
「え?コバヤシ(俺)さんのことですか?」
「そうそう」
「笹川さんからコバヤシさんの噂は聞いたことないですね」
なあ、入学してもう2ヶ月以上経過しているのに、
俺についての言及はゼロですか?
60日間一切童貞について考えてもみなかったわけですか?
風呂あがりに俺のことを思い出してオナニーとかしなかったわけですか?
はぁ、そうですか。
もうね、笹川、却下。
次に会ったときは「…えっと、何川さんだっけ?あ、天の川?」みたいな対応してやる。

「じゃ、じゃあ、ショーコちゃんは?」
「あ、ショーコは何か言ってたな」
ほら、やっぱ時代はショーコちゃんだよ。
たまんないよね、ショーコちゃん。
そろそろモーニング娘の新メンバーとかになるんじゃない?
ところで竹崎君、喜びのあまり聞き流しそうになったけど、
今さらっと呼び捨てにしてなかった?
そんな嫉妬をぐっと抑えこみつつ、聞くわけさ。
「え、何?何て言ってたの?俺のどの辺がカッコいいって?」
「いや、カッコいいとかじゃなくて・・・」
カッコいいでなければ何?どの辺がキムタクに似てるって?
モミアゲがジャニーズ系とか、そういうの?
と問い詰めようとしたら、竹崎君が一言。

「いや、何か『中国人』ってあだ名をつけたって」

何これ?
俺はもうビザ切れてるから帰れってこと?
俺がいつまでも童貞なのは、観光ビザでいつまでも滞在してるからって言いたいの?

いや、でもちょっと待て。
好きかもしれないじゃん。
ショーコちゃん、中国人大好きかもしれないじゃん。
毎晩チューヤンの写真とかでオナニーにふけってるかもしれないじゃん。
そう言えばあの子、そんな顔してるよ、よく見ると、うん。

「あ、あと、『せっかく部室に山崎先輩と二人っきりだったのに、
 いきなり入ってきてトミーフェブラリーの話とか始めるのやめて欲しい、
 わけわかんないし』って言ってました」

まぁ、やっぱり笹川さんって最高に可愛いな、と思ってね。
俺、第一印象から決めてたよ、笹川さんって。
え?ショーコ?誰、それ?
流行ってるの?俺のトミーとどっちが流行ってるの?
いやいや、泣いてるわけないじゃん。
なんで俺が泣くのよ?
汗だよ、汗。俺、ちょっと汗かきだからさ。

そんなわけで、だ。
早速俺は「笹川さんと仲良くなろう計画」を立案したわけです。
例によって竹崎君に笹川さんの趣味とか聞きだそうとしたわけだけれど、
竹崎君、どうも笹川さん情報はお持ちでない。
「よく知らないですね〜、笹川さんのことは」
とか言ってんの。
この役立たず!
何のためにガチャピンやってるんだよ?
何のためにお前は緑色してるんだよ?

まぁ、仕方ないから、自分でどうにかしようと、
携帯番号聞きだしたりしたわけですよ。
いや、本人には聞けなかったもんだから、
イケメンどもの携帯から勝手に登録したんだけどね。
いや、犯罪者とか呼ぶな!
もうね、必死だったんだから。
最初に電話するときなんか、
1時間くらい一人で会話の練習したくらい必死だったんだから。
で、知らない番号からだったから着信拒否された。
その後、「最近知らない番号から電話かかってきてすごい怖いんですよ」って言って
落ち込んでる笹川さんを目撃。
「ストーカーじゃない?危ないよー」って一時すごい問題になりかけたね。
…ごめん、やっぱり俺、犯罪者かも。
あやうく前科がつくところでした。

そんなわけで、俺と笹川さんの距離は一向に縮まらないまま、気がつけば夏も間近。
このまま夏休みに入ってしまったら、
もはや手遅れになってしまうこと必至なわけですよ。
が、そこは大学生活マジック炸裂。
休み前に納会などの大きな飲み会やイベントがあるわけだ。
ここだよ!
ここで一気に笹川さんと仲良くなれる!
何しろ、「夏は開放的な気分☆」(ホットドックプレス談)なのだから!
笹川さんもきっと、夏の魔力によろめいて、
「ああ…今日は私、なんだかとってもロマンティック浮かれモード…
もう我慢できない!早く私を食べて!!!!」みたいな話に!!!!!

そんな期待を膨らませながら、やってきましたよ、七夕飲み会。
心を沈めるためにオナニーしてて、ちょっと遅刻したけど。
で、早速笹川さんの位置をチェック。
…いない。
は?風邪で欠席?
家で寝込んでる?
ふーん。
もうね、俺のテンション急降下ですよ。
もうそこから、「ふーん」しか言ってない気がするもん。
どこかでイケメンが
「この前ゴムが破れちゃってさぁ、マジで焦ったよ」
とか言ってても、「ふーん」って感じ。
向こうで誰かが
「この前の合コンで知り合った娘、すっげーフェラ上手いの」
とか言ってても、やや勃起しながら「ふーん」って感じ。
隣の奴が
「そう言えば竹崎、笹川と付き合ってるんだって?」
とか言い出しても、「ふーn

たけざきーーーーー!!!!
出て来い、たけざきーーーー!!!

ちょっと待ってね。
うん、何がどうなったの?
ふーん、結構前からメールのやり取りあったんだ。
へぇ、笹川さんのほうから告白したんだ。
何?「竹崎君って優しいから好き」?
そうか、そうか、なるほどね。
あー、俺、なんかちょっと体調悪いから帰るわ。
いや、違うって、そんなんじゃないからさ。
うん、大丈夫、大丈夫、本当気にしないで。
あ、あと、竹崎君、少し髪の毛分けてくれるかな?
うん、ちょっと藁人ぎょ…いや、なんでもないから、マジで。

僕の夏の思い出:
いつの間にか「ムック」というあだ名がついていた。

そういったわけで、今回の童貞の主張は、
「日本はもう一度、年功序列制度を取り入れるべきじゃないでしょうか?」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。

追伸
ショーコさん、彼氏と別れたらしいですね。
それとは全然関係ないんですが、
俺、前からショーコちゃんのこと好きだったんだよね。
見ていたら連絡ください。

童貞と春と出会いと別れ

こんばんは。
まさか10回も続くとは思ってもみなかった童貞です。
相変わらずモテないです。
だから今日も説教です。

俺が毎日毎日必死の形相でオナニーにふけっているうちに、
世の中すっかり春になってたりするじゃないですか。
そうするとこう、いつものように非童貞どもが騒ぎ出すわけだ。
「春は出会いの季節だよなー(笑」
だの、
「ようやく暖かくなってくれて、デート行くのも楽だしなー(笑」
だの、また好き勝手言い出してんの。
そんで、お約束で例のイケメンがまた、
「わかる、わかる」
いや、本当はその場に彼はいなかったんだけど、
いたら絶対言ってるし。
って言うか、仕方ないから俺が代わりに言ったし。

そんなわけで、「わかる」って言ってしまった俺だが、
実際には当然わかってない。
むしろ、反感を覚えている。
言っておくけどな、春が出会いの季節なのはお前らだけなの。
俺は出会ったその瞬間に、
「この人には関わらないことにしよう」って目で見られるの。
[ 出会い=別れ ]なの。

で、お前も「デート」って。
言うに事欠いて「デート」って。
あれか?
天気もいいし、井の頭公園とか散歩に行こうか、ってか?
で、ボートとか乗ったりしようか、ってか?
「わー、桜がキレイだねー」「ハハハ、お前の方がキレイだよ…」「やだー○○君ったら☆」
うん、死ね!
ボートごと沈没して死ね!
お前らが乗ってるそのボートに、
俺は3年前男と二人で乗ってきたっつーの!
近くで買ってきたパンとか二人で仲良く食べたっつーの!
あの時の周りのカップルどもが俺たちを見る目ときたら。
もうね、完全に汚物扱い。
「うわー、悲惨」みたいな。
「トイレに帰ってください」みたいな。
「下水道に流れて、適切に処理されてください」みたいな。
二人して泣きながら帰ったね。
もう二度とあんなところには行くまい、と星に誓ったね。
そんな彼も、今や立派な非童貞です。
人間って変わっていってしまうんだね…。

とまぁ、
春について語り始めれば、キリがないほどの悪い思い出が出てくるわけだが、
悪いこともあれば良いこともあるのが世の常なわけで。
いや、「じゃあ、お前の人生は その数少ない例外ですね」とか、
そういう鋭いツッコミは必要ないから。
ちゃんといいことあったから。(松屋で100円拾ったこと とか)

で、話はそれたけど、春の良いところ。
いいか、諸君。
春は出会いの季節であると同時に、別れの季節のでもある。
そう、カップルがなんだかんだとゴタついて、別れたりしやすい季節なのだよ!

はい、今「それがいいことか?」と思った貴様。
イケメンの国に帰れ。
あのな、貴様は別れる側だからわからんかもしれんが、
カップルが別れるということは、
フリーの女の子が増えるってことだろうが!
俺にチャンスが増えるってことなんだよ!
だから、カップルは今すぐ別れろ。
花粉症に苛まれながら別れてしまえ!

まぁ、他人の不幸を吸って生き延びている、
人として最低ランクに到達した俺の叫びはどうでもいいとして、
要するに、今回はカップルどもが別れてくれる話ということ。
具体的に言うと、新井君(仮名)が先日 別れてくれたんですわ。
美人の彼女と。

祝杯挙げたね。
その日以来、僕のズリネタNO.1の座は、
新井君の元カノ・森崎さん(仮名)と決めてるし。
俺、すでに、森崎さんに数十回と縛られたし。
ヒールで踏まれたし。
踏まれたくないのに。
でも、体は嫌とは言ってない、みたいな。
はいはい、全部妄想だよ!

ああ、そうそう、漏れと森崎さんの出会いの話をしてなかったね。
あのね、僕と森崎さんの出会いは衝撃的だったよ。
運命感じたもん。
そう、僕が彼女と出会ったのは、暖かい日差しが差し込む春の午後。
僕が新井君の家に遊びに行っていたら、
天使のように美しい彼女がやってきて、
その日は3人で遊ぶことになったんだ。

いやー、楽しかったな。
久しぶりに女の子と笑って話したもん。
「この人、臭ッ」みたいな顔されずに。
「コバヤシ君って面白ーい♪」とか言われて、
もうここぞとばかりにティンポが先走る、先走る。
トランクスが濡れて、気持ち悪いったらなかったね。

で、俺 調子に乗って、告白しちゃったし。
「うなじ舐めさせて」って。
軽蔑の眼差しを投げかけてきたね、森崎さん。
一瞬 自分が人間であることを忘れたもん。
俺ってもしかして、便器を磨くブラシかなんか?と思った。
その後の新井君の蹴りもすごく響いたね。
本気で倒れたし。
痣になってるし。

そして、そんな風に穏やかな雰囲気のまま、2時間が過ぎた頃、

 

新井君の浮気がばれて、修羅場に突入しました。

 

…うん、はっきり言って、今すぐ忘れたい。
むしろ、なんだか 死にたい。

というかですね、アホですか、新井君?
デジカメに浮気相手とベッドにいるところを撮って、
それを消し忘れるって。
凍ったっつーの。
その場にいる全員の表情が凍ったっつーの。
ついさっきまで森崎さんを見ながら勃起してた俺のティンポも
一瞬で萎えたっつーの。

あまりにも重い空気に耐えられず、
「あ、僕、そろそろ帰ります…」
って言ったら、新井君が「待てよ」とか言って引き止めるし。
なんか新井君、俺にキレてるし。
「帰るとか意味わかんねーよ」とか言い出すの。
ちょっと待てって。
帰らない方が意味わからないって。

で、帰ることも出来なくなった俺は、
二人の喧嘩に付き合わされる羽目に。

あのね、新井君。
僕は君に女の子紹介した覚えはないの。
「コバヤシがこの女連れてきて、なんか無理やり…」って、
そんな事実一切ないの。

あと、森崎さん。
新井君の浮気と、僕の人間性は全然関係ないの。
「大体こんなメガネと遊んだりしてるのが信じられない」って、
出会ってわずか2時間弱で僕の人格否定はちょっと酷いの。

そして、激しい口論の末、
森崎さんは新井君を平手打ちして、出て行きました。
そのとき、なぜか僕もついでに叩かれました。
本当、勘弁してください。

そんなわけで、今回の童貞の主張は、
「非童貞の浮気は、童貞のせいではありません」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。

童貞が旅に出ない理由

最近新入生対策に、新しい口説き文句を必死で考えている童貞です。
今のところ「僕と夜の入学式でもしませんかッ!!!」というのが最有力候補です。
と言うか、入学させてください。ハアハア。
そんなことはともかく、久々に説教です。

皆さんもご存知の通り、22歳にもなるとですね、
女の子と付き合ったことのない人間なんて、
はっきり言って少数派になってしまうわけですわ。
どいつもこいつも口を開けば、彼女・彼女・彼女・アワビ・彼女・彼女・アワビ……。
何なんだ、お前らは!
あれか?新興宗教か何かか?
1日3回食前食後にアワビのある方角に向かってお祈りとか捧げるのか?
「クンニしたいクンニしたいワカメ酒飲みながらクンニとかしたい」
ってそんなことしてる奴いないって。俺以外。

それはともかくだな、
歳を重ねるごとに非童貞の童貞弾圧運動が進んでいるわけだよ、諸君。
「え?童貞なんて今どき本当に存在するの?(笑」
だの、
「彼女いたことない奴とかって、何を食べて育ってきたわけ?(笑」
だの、
「おいおい、みんな言い過ぎだって。存在しない奴のこと馬鹿にしても仕方ないだろ(笑」
だの、もうすっかり空想上の動物扱い。
えっと、童貞が世界に存在しないとしたら、僕はいったい誰なんですか?
僕は悪い夢でも見てるんですか?
で、例によってお約束の彼が「もっともだ、もっともだ」とか言い出すわけ。
あのな、今までの会話のどの辺が「もっとも」なんだよ?
お前本当に話を聞いて言ってるわけ?
それと、さらっとセリフのマイナーチェンジしてんじゃねーよ。
イケメンだからって何でも許されると思ったら大間違いだ!!

そんなわけで、非童貞どもが、
童貞には到底 着いていけない話題で盛り上がってしまっていたため、
俺はじっと身を潜めてこの話題が終わるのを待っていたわけだ。
まるでアメリカ軍の空襲を受けるバグダッド市民のように。
常に死と隣り合わせの心境。
直撃したら、多分漏らす。

が、だ。
そんな俺の心情を知ってか知らずか、隣のイケメンが俺に話しかけてきたりするわけ。
「そういえば、お前 最近どうなの?」
とか言って。
「どうなの?」じゃねえっつーの。
何が「どうなの?」なんだよ。
お前らは目的語とか知らないわけか?
だいたいな、俺がさっきから、
「あー」とか「うー」とかそういう単語しか口にしてないことで、
全てを察してくれよ。
俺は別にイクラちゃんじゃないんだよ。
日本語がわからないから擬音語しか出してないわけじゃないの。


そんな風に、俺が返答に窮して朝勃ちよりも かたく硬直していると、
追い打ちをかけるようにマモル君が、
「そういえば、コバヤシってずっと彼女いないよな。なんで つくんないの?」
とか言ってくるわけですわ。
えーとだな、何だろ、とりあえず君たちは大きな勘違いをしています。
俺はだな、彼女を「つくらない」のではなく、「つくれない」のですよ。
わかるかな、この微妙な違い?
つまりな、僕の家にコンドームがないのは、避妊しない派だからとかじゃないわけ。
むしろ してるの、避妊。絶対に失敗しない方法で。

だが、相手は非童貞。そんな程度の説明では納得しもしない。
「何か理由があるんだろ?」とか言って、執拗に俺を攻め立ててくるわけだ。
で、しまいには勝手に仮説を立て始める始末。

あのな、森崎。
俺に彼女がいないのは、宗教上の理由じゃないから。
そんな教義、守る気ないから。
それと、山下君。
俺はEDじゃないです。
勃つから。痛いくらい激しく勃つから。
バイアグラ売ってる店とか教えてくれなくていいから。

まあ、そんな非童貞たちによる俺への輪姦を何とか切り抜け、
その場はどうにか取り繕ったわけ。

そして、数日後、何事もなかったかのように学校に顔を出すと、何か雰囲気が違う。
俺が入ってきた瞬間、なぜか周囲に緊張が走ってるの。
女の子とか、遠巻きに俺のこと見ながら何か話し合ってるし、
男は目を逸らしたりするわけ。
え、何これ?
何なの、この 好きな子のリコーダーを舐めてるのがバレた小学生 を見るような視線は?
もしかして誰かの下着とかが なくなったわけ?
で、俺が疑われてるわけ?
食堂とかに呼び出されて、みんなの前で「犯人はお前だ!!」とか推理されちゃうわけ?
ひえーーーーー!!!俺じゃないッ!俺じゃないってばッ!!

そんなことを考えながら呆然と立ち尽くしていると、
意を決したように竹崎君が俺に近づいてくるわけ。
そうか、竹崎。お前が名探偵なわけか。
じっちゃんの名にかけて俺を下着泥棒にしたいわけか。
畜生!!こんなことなら本当に盗んでおけばよかった、吉岡さんの下着ッ!!

緊張した面持ちで にじりよって来る竹崎君。
そして彼は一言、
「今までコバヤシさんの気持ちに気付かなくてごめんなさい…でも俺、彼女いるんで…」
はい?
えっと、なんだろ?どうして僕はいきなり竹崎君にフラれてるの?
で、俺は正直に聞いたわけです。
「…え?何の話?」
そしたらなんかね、竹崎君が言うんです。

「え…だってコバヤシさんって、ハードゲイ(受け)で僕に惚れてるって マモルさんが…」

はい、マモル君。ちょっと来なさーい。
いやいや、犯さないから。そんなこと全然したくないから。
あのな、ちょっと聞いて欲しいことがあるんだ。
別に僕はゲイだから彼女がいないわけじゃないの。
彼氏がいるわけじゃないの。
俺がボブっていう外人のお兄さんと同棲してるって、そんな話 初耳だから。
って言うか、「ハード」ってなんだよ、「ハード」って!!

で、必死に弁解したにもかかわらず、誤解はいっこうに解けなかったわけで。
それ以来 女の子だけでなく、男も近寄ってこなくなりました。
「性の多様化」なんて所詮 建前だったみたいです。

そういったわけで、今回の童貞の主張は、
「僕の恋愛遍歴に、竹崎君を入れるのはやめてください」
ということです。
ご清聴ありがとうございました。


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