クリスマス

こんばんは。
僭越ながらまた童貞が尊大に説教をしようと思うので、
ヤリチンどもは耳をかっぽじって聞いてくださると嬉しいです。

年末年始ってやつは、もう童貞の鬼門中の鬼門で、
クリスマスに大晦日、正月3日と非童貞どものイベント続きなわけだ。

いや、別にいいんだよ。
独り身のやつには独り身のやつの楽しみ方もあるし、
そのために毎年明石家サンタがあるわけだから。

ただな、おまえらみんながみんな非童貞だと思うなよ、と。
ただでさえ街中もう抵抗しようのないくらい幸せムードかもし出しているのに、
この上おまいらはまだ俺を追い詰める気か?
何が「この時期って出費かさむよな〜」だよ。
松屋はクリスマスだろうが元旦だろうがカレー並一杯290円なんだよ。
で、隣のイケメンもまた「わかる、わかる」とか言い出す。
お前理解力ありすぎだっつーの。

で、この時期になるとなぜか非童貞どもは、
決まって不幸自慢始めたりするわけ。
「やばいよ、俺まだ今年クリスマス予定入ってねぇ」とかな。
俺なんて毎年予定ねえよ。
そもそもまだ11月だろ。
ここでまた例の彼が「そうそう、俺もなんだよ〜」とか言うわけです。
お前先週も先々週も毎週違う女と遊んでんじゃねえかよ。
その話、毎週俺のズリネタです。正直ありがとう。

そうこうしている内に、また話についていけず黙り込んでいた俺に
よせばいいのに話を振ってくるわけです。
「お前はクリスマスどうすんの?」
普段の俺を知ってるんだから聞かなくてもわかるだろう。
俺がケンタッキーとか行ってクリスマスバーレル予約してると思うか?

でもまあ、せっかく気を遣ってくれているわけなので、
俺としても精一杯話を合わせようと、
「いや、まだ決まってない」
とか言うわけですよ。
嘘だよ。
「まだ決まってない」じゃなくて、
「24日に朝起きてから決める」なんだよ。
決まってるんだよ。

そうするとですね、いつも「わかるわかる」を連発してる彼が、
「お前もそろそろ彼女作れよ」とかぬかすわけです。
作れるもんなら作ってるっつーの。
そもそもお前らが片っ端から食い散らかしてるから、残ってないじゃん。
東南アジアの飢餓貧民ですよ、俺は。

ところがこのイケメン、何を思ったか、
「ならさ、今度合コンあるから、お前来いよ。ちょうど一人足りないし」
とか言い出す。
グッジョブ。
お前はいい奴だ。
モテるわけだよ。

でも、童貞の俺はここで張らなければいい見栄を張りだすわけだ。
「いや、いいよ。俺行っても盛り上がらないよ」
と心にもない発言。
まぁでも、狡い漏れはこの後もう一押しくらいあるだろう、と踏んでいるわけですよ。
さらに、こう言っておけば実際合コンで滑っても
「な、俺じゃやっぱりダメだろ?ごめんな」
と言い訳できる。
正に童貞のしょうもない虚栄心が生み出した器の小さい技と言える。

で、そうすると案の定、彼は
「そんなことねえよ。クリスマス前でみんな焦ってるし、余裕だよ」
とか言って追ってくる。
内心しめしめですよ。童貞的には今年一番の読みの冴えなわけです。

そういうわけで、まんまと絶好の条件をそろえた俺は いよいよ、
「そうか?じゃあ、人数合わせでよければ…」
と核心に迫ろうとしたわけだ。

その時ですよ、隣で話を聞いていた
「俺まだクリスマスの予定決まってないんだよね」のイケメンが、
「え、それなら俺行くよ」
とかぬかしやがるんです。
「いや、今年は本当予定決まんなくて困ってたんだよ(笑」
とかめっぽう爽やかに。
「(藁」じゃなくて「(笑」ですよ。

まぁでも最初に声をかけたのは俺だし、
彼としても俺に気を遣うだろうと思っていたら、
「マジで?良かった〜。来週なのに、数足りなくて本当に焦ってたんだよ」
とか言い出すんです。
…本当に人数合わせだったのかよ。

もうそこからは遠い国のお話ですよ。
深く冷たい川の向こうで、彼らが
「今度の相手、看護婦でさ…」
とか言ってるのを朦朧とする意識の中で聞いてたね、俺は。
もちろん週明けの彼らの土産話は、今でも大切なオカズです。

ちょっと話がずれてしまいました。
これは自業自得のお話ですな。
本筋に戻って年末年始の童貞の話ね。

さて、閑話休題。
クリスマスだよ。
童貞の俺に言わせればだね、おまえら年中いちゃついてんだから、
むしろクリスマスくらいは休め、と言いたいくらいだ。
ありていに言えば、「俺に回せ」ということなんだが。

まぁでも、当然のことながら、そんな童貞の僻みがあろうがなかろうが、
容赦なくクリスマスシーズンはやってくるわけですよ。

そうするとだ、11月頃嬉々として不幸自慢をしていたイケメンどもが
手のひらを返したように、そろいも揃って彼女作っていやがるとくる。
しかも素直にのろけるかと思えば、くだんの通り、
「金かかるよなぁ。なければいいのにな、クリスマスなんて(笑」
だの、
「やっぱ焦って彼女作るもんじゃないよな。いっそ別れて一人のほうが楽しそうじゃね?」
だの、もう好き放題ですよ。
頼むから俺にも紹介してくれ。
で、例によって隣にいたイケメンの彼が「わかる、わかる」。
おまえら分かり合える仲間がいていいな。

でも、そんな中にもまぁ彼女いない奴は一応いるわけで。
「何言ってんだよ。俺なんてバイトだぜ?
お前らみたいなカップルばっか相手にしなきゃいけないんだから、やってらんねえよ」
と、ここへ来て、ようやく俺にも発言権をまわしてくれる戦友登場。

そんなわけでここぞとばかりに俺も
北方謙三先生ばりに熱く説教をかましたわけです。

そうだ、貴様ら、贅沢を言うな。
いつも一人コンビニで一人用のケーキを買って
ささやかにクリスマスを楽しむ俺の気持ちにもなってみろ!
ふざけるなよ、この非童貞どもが!
ついでに言うなら、別れるなら、俺にくれ!

…まぁ、そういった意味のことをかなりソフトな感じにして主張したわけです。

そんなわけで、俺は彼女のいない彼と深く友情を交わして、
「じゃあ、バイト終わったら俺の家で飲もうぜ」ということになったわけです。
ほら見ろ、独り身は独り身なりに楽しいクリスマスがあるんだよ。
ここんところよく聞いとけよ、非童貞ども。

そんなこんなでクリスマス当日。

俺としても、ここのところ彼女持ちの連中ばっかだったから、
クリスマスに約束があるのは非常に久しぶりなわけで、
一応かいがいしく鍋の用意とかしていたわけですよ。
酒とか買ってな。
新婚の妻かと思ったよ。

で、童貞でガツガツしている俺は、
「バイト先の女の子も予定なくて暇だって言うから連れてきちゃったよ」
とか、そういうどうしようもない妄想を膨らましたりしながら待っていたわけだ。
彼が来る前に3回くらい抜いたね、実際。
独り身には独り身なりの楽しみが、なんてぬかしたものの、
所詮はそんなのただの強がりなんだよ。

ところが、1時まわっても彼女無しの彼から連絡がない。
白菜しなびてたよ、エアコンのせいで。
まぁ、クリスマスの飲み屋じゃ混むだろうし、
遅くもなるだろう、と思って待ってたら、2時過ぎくらいにようやく連絡が来た。


「もしもし」と俺が言うか言わないかで、律儀な彼は謝ってきたわけだ。
「ごめん。バイト先の子がさぁ、淋しいって言うから…」
来た!!
見事だよ、俺の妄想。
さすがクリスマスですよ。
この瞬間神を信じたね、俺は。
キリスト、ファインプレーだよ。

「ああ、いいよ、鍋もたっぷりあるし」と口にしかけた俺に、彼は

「…淋しいって言うから、今日はその子の家に行く事になっちゃった。本当すまん。」

ファックユー、キリスト。
その後?
ああ、食べたよ、鍋。
食いきれなかったよ。
次の日あった彼は妙につやつやしてたね。

そういったわけで、今回の童貞の主張は
「年末年始いちゃつくのはかまわないが、童貞は放っておいてやれ」
ということです。

ご清聴ありがとうございました。


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